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creep番外編『包丁の怪』⑧

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姉妹や幼なじみ達と離れたんだから、当然、不思議な事から縁遠くなる…

はずだったんだけど
結論から書くとそうじゃない
奴らの居る鳥取から遠く離れた関東に居ても、得体の知れないものを見たり、不思議な事件は止まなかったからだ
よくよく思い出してみれば、まだ奴らと頻繁に会っていた頃だって、一人で居る時にそういう体験をした事は、割合で言えば決して少なくはなかった気がした

要するに
いつの間にか、そういうものを見たり感じたり出来るようになってしまっていた、のか?
うわぁ…書いてしまった
実に胡散臭い
然し、まあこの『包丁の怪』を語る上で、避けては通れない部分だから、誤解を恐れずに
書く

ちなみに
姉妹に遺憾の意を伝えたら
『あ、うつった感じ?ごめーん』
と、軽ーい返事
いいのか?
そんな風邪みたいなノリで?
まあ、良いや
話を進めよう

さて…
驚くべきは、この胡散臭い現象…
何と!ジレンマのメンバーにも伝染したりした
色濃く影響を受けたのはギターの隆三
一時期、同じ職場でバイトしてたんだけど、まぁよくわからないものを2人して目撃している
それも一度や二度じゃきかない
また長くなってしまうからそのエピソードについては詳しく書かないけど
要するにジレンマのメンバーは、その手の話には慣れっこなのだ
とは言え、実際に何かあった場合、特別に対処出来るわけではないし…
うーん、やっぱりただのオカルト好きなのか?
まあ、姉妹の存在と『包丁の怪』以前の小さな事件も影響して
『合い鍵を持った外部からの侵入者』より
『人間以外の何か』の方が
ジレンマにとっては、咄嗟の考えにしても説得力があった、って事

やっと本編と繋がった!

まあ、今、同じ事が起きたなら
疑うのはほぼ間違いなく『外部からの侵入者』説だろう

何故って、キレイさっぱり見えなくなってしまったからだ
もう、影もカタチも

特別じゃなくなった気がして、ちょっとだけ淋しい気もしたけど、これが普通だし、正直、得体の知れない連中に引っ掻き回される毎日はもう沢山だ

さて…
そんな状況下(creep番外編『包丁の怪』⑤以前参照)にあって、俺がとった行動は一つ

長い呼び出しコールの後
耳にあてがったケータイから聞こえてきたのは
氷のように冷たい女王の不機嫌な声

関東の冬なんて可愛いもんだ
あと10分も奴の相手をした後なら
冬の寒さなんて、コート無しでだって過ごせるだろう


creep番外編『包丁の怪』
続く
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